この記事の内容
- 奇跡を起こす鍵は「感情」にある
- 「人生を書き換える剪定ばさみ」について
- 人生の究極の目的と使命
こんにちは。Dr. NAOKI(@urarikei_career)です。
私が願望実現してきた(いる)上で、最も影響を受け、参考にしているのがネヴィル・ゴダード(Neville Goddard)氏が説いた「想定の法則」です。
当サイトでも、いつくかの関連記事を書いてきました。
今回の記事では、「もう君はそこにいる」(2016年06月28日出版)という本について紹介します。
この本には、「想定の法則」の原理が、より詳細に書かれています。
いわば、「想定の法則」の取扱説明書です。
他の記事でも書いていますが、私がネヴィル・ゴダードの本を紹介する理由です。
- 本記事を執筆している2023年時点では、どの本も入手困難となっている。
- ネヴィル・ゴダードは、想定の法則を広げるために各地で無料で講演を行い、録音も許した。
- 願望実現の鍵が「想定の法則」にあることを身をもって体験したから。
- この記事を読んでいただいたあなたの人生が、よりよいものになって欲しい。
それでは、本の内容を紹介します。
奇跡を起こす鍵は「感情」にある|原理
「感情」・「意識」・「思考」という概念、そして、それらの関係性を理解することは、「想定の法則」を実践するためにとても役立ちます。
「意識の法則」を理解し、その使い方を知れば、人生で望むことはなんでも実現できるようになります。
この法則を使いこなすための知識を身につけると、あなたは理想の世界を創り、維持できるのです。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P22
「人生で望むことはなんでも実現できるようになります」
この文章に触れた時、もしあなたが「そんなはずはない」「ありえない」と感じたのであれば、そのような(人生で望むことはなんでも実現できるようになんかならないという)現実が創られることになります。
その信念が潜在意識に刻み込まれ、望むことが実現できない現実を創造している(望んでいる)ということになります。
潜在意識の領域で、「そんなことがあっては困る」「望むことがなんでも叶うなんて怖い」と感じていることが多いです。
『望むことはなんでも実現できるようになるんだ』 という信念を持つことが、願望実現の最初のハードルであると個人的に思っています。
それでは、「現実創造の仕組み」をより詳細に紐解いていきましょう。
望む現実世界はどうやって創られるか
顕在意識は思考(思いや考え)を生み出し、それを潜在意識に刻みます。すると潜在意識が、受け取った思考に形と表現を与えます。
この法則の下では、「初めに思考を抱き、次にその思考を潜在意識に刻む」というように、物事はみな意識から展開します。
この順序を経ずに創られるものは何一つありません。顕在意識が潜在意識に思考を刻むと、潜在意識は刻まれた思考のすべてを外の世界に表すのです。
潜在意識は思考を生みませんが、意識する心が「本当だ」と感じた上での思考であれば、それを真実とみなして受け入れます。
そして潜在意識のみが知る方法で、受け取った思考を現実化します。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P23
創造の過程は一つの「思考」に始まり、次に「感情」を経て、「行為の決定」でサイクルが終了します。
感情は思考を潜在意識へ送り届ける唯一の媒体なのです。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P25
感情のコントロールは豊かで幸せな人生のために極めて重要です。
嫌な気分を抱くことや悪に共感することは、絶対に避けねばなりません。どんな場合においてもです。
また、自分や他人の欠点にこだわるのもやめましょう。そうしないと、嫌な気分も欠点も、みな潜在意識に刷り込まれてしまいます。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P25
「私は健康だ」は「私は健康になるだろう」よりも強い感情です。
なぜなら、「私は健康になるだろう」と感じることは、「今の私は健康ではない」と認めることと同じであり、「私は~だ」の方が「私は~ではない」よりも強大だからです。
同様に、「私は~だ」の方が「私は~になりたい」(=「今の私は~ではない」)にいつでも勝ります。
したがって、望みを叶えるためには「そうなっていない」状態ではなく、「なっている」状態の方を感じる必要があるのです。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P27
あなたはもう望みどおりの自分になっています。目に見える現実になっていない理由はただ一つ、あなたがそれを信じることを拒んでいるからです。
「なっている」と内で感じていないのに、それを外に探しても無駄です。
「なりたい」自分はいつになっても現れません。見つかるのは、「なっている」と感じた自分だけなのです。
「なっている」「持っている」と意識したことだけ、あなたは実現し所有します。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P36
今、目に前にある現実は、「あなた(の潜在意識)が望んだことを現実化した結果」ということですね。
今の現実が自分が望んだことなんて信じられない・・・
鍵を握るのは、思考(=どう考えたか)ではなく感情(=どう感じたか)。
今後、感情をコントロールすることができ、幸せな気分に浸ることができるのであれば、時間差で幸せな未来が現実化します。
それでは次に、潜在意識にアクセスする方法を紹介します。
潜在意識への入り口となるは、「眠り」と「祈り」です。
「眠り」を使って潜在意識にアクセスする
この世における人生の三分の一を占める眠りは、潜在意識に入るための自然の扉です。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P38
眠りに入って無意識になると、潜在意識が自然に働きます。
自分に対する考えに応じて、物事はすべてあなたの内から生じるのですから、眠りに落ちる前には必ず「望みはもう実現している」と感じている必要があります。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P41
リラックスして眠りに入りながら、「望みが叶ったとしたらどんな気持ちになるだろう?」と自問してみてください。
そして、その浮かんできた気持ちに全注意を振り向け、しっかり固定するのです。
眠りに落ちる前には必ず、「なりたい自分にもうなっている」「欲しいものをもう持っている」という意識を持つようにしましょう。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P42
「どの気分にするか選択する自由」が自分自身にある
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P51
眠る前、布団に入りウトウトしている時間帯は、必ず幸せな気分に浸ってください。
過去に経験した「嫌なこと」や「嫌いな人」に意識を向けるのはNGです。
その嫌な気分が、潜在意識に刻み込まれます。
ということは、再び、嫌な気分になる現実が創造されます。
(=あなたが嫌な気分になる現実が起きることを望んでいることになります)
初めに想像し、次に想像したことを信じる。
これが創造のプロセスです。絶えず想像し、最善を期待しましょう。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P49
幸せで満ち足りた気分になって眠りに落ちれば、その心の持ち方を証明する状況や出来事が、あなたの世界にどうしたって出現します。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P56
落胆や不満を感じながら眠りについてはいけません。
失敗を意識しながら眠るのもやめましょう。睡眠中は潜在意識が自然に働いています。
あなたが自分について信じたことをそのまま受け止め、良いことも悪いこともみな忠実に表現します。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P46
失敗は、あなたがそれを「現実だ」と信じられない場合以外はあり得ません。
信念を変えると、外にもそれとわかる変化が現れます。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P50
「祈り」を使って潜在意識にアクセスする
祈るときに大切なのは、「求める内容」よりも「心のあり方」です。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P58
祈りを成功させるためには、自分を明け渡し、願望に歩み寄ること、すなわち「願望が叶っている」気分になる必要があります。
これを完璧に身につけた人にとっては、願望は既成事実であり、常にそれと同調しています。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P59
ネヴィル・ゴダードは、「祈りの前には、体の感覚を遮断する」ことが重要であると説いています。
祈りが失敗する原因は何なのでしょうか?
祈りのコツを習得していない人の場合は、「願いが叶っている」と信じようとしても、「叶っていない」と五感で感じ取ると、それが難しくなってしまいます。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P60
五感が示す証拠の方に頼ってしまう場合には、祈りを始める前に感覚を遮断し、五感の訴えを未然に防ぐ必要があります。
「私にはできない」「無理だ」。一度こういう心境に陥ると、どんなに頑張っても願望に歩み寄れなくなるだけです。
その結果、あなたが引き寄せるのは、「なりたい自分」ではなく「自覚している自分」ばかりになります。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P60
あなたは「なりたいこと」を決して引き寄せません。
引き寄せるのは、いつでも「なっていること」です。
人は「なっている」と信じたとおりの自分を目にすることになります。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P66
「眠り」と同様に潜在意識への入り口であり、願いを叶えるための「祈り」。
その具体的な方法とは何なのでしょうか?
願望にうまく歩み寄り、それを既成事実とするには、不動の状態に自分を持っていく必要があります。
不動状態とは、眠りに落ちる寸前に似た、ぼんやりと空想しているような瞑想にふけっているような感覚を指します。
このリラックス状態に入れば、心は客観世界に背を向け、無理なく主観的状態をありありと感じられるようになります。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P61
「人生を書き換える剪定ばさみ」について|実践
一日を書き換えていく具体的な実践方法
一日の終わりにその日を振り返ります。判断は加えず、ただ振り返ってください。
その日の出来事や現象のすべて、出会った人や交わした会話のすべてを振り返ります。
そして次に、「心の眼」で一日を鮮やかに見ながらそれを書き換えてゆきます。
自分が本当は体験したかった理想の一日となるように書き換えるのです。
一つひとつのシーンを思い出しながら書き換え、修正し終えたら、次に想像の中で修正後の一日を体験し直します。
心に描いた状況がありありと現実味を帯びてくるまで、何度も何度もこれを繰り返します。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P83
よくないところがあれば、その枝を剪定しましょう。
この世で実現したい理想と一致するまでは、物事を一つだって最終結果として受け入れてはなりません。
毎日実践してください。日々剪定しないと、この習慣が身につかず、余分な枝が伸びてきます。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P92
最後に(人生の究極の目的と使命)
この記事は、「書評」としてネヴィル・ゴダードの「もう君はそこにいる」について紹介しました。
想定の法則を活用するためには、まず、「今、目の前にある現実はすべてあなたが望んで実現してきた結果である」ということを受け止めることが必要です。
今の現実は、過去の感情がもたらした結果です。
多くの人が、自身の感情に無意識的ですが、「今、自分はどういう感情なんだろう」という感情に意識を向ける機会を多く作ることが、感情をコントロールし、良い感情に浸る習慣をつくることだと思います。
外で起こっていること(目に見える現実)に対して、ネガティブな感情に支配されることなく、それを良い方に解釈するか、別の良い感情に浸れるものに意識を向けましょう。
そうすることで、徐々に「内」に意識が向くようになっていきます。
具体的には、「気分よく過ごす時間を多く作る」ことを意識してみてください。
今を良い感情で過ごすと、未来にも良い感情で過ごせる現実がやってきます。
その結果、周りの人や環境、すなわち「外」にもいい影響がもたらされます。
この本では、「自分の願望実現の先にあるもの」として、宇宙の法則の本質的なことと、人生の究極の目的と使命についても触れられています。
国も人々も、あなたが信じるとおりの存在に過ぎません。
どんな問題であろうと、それがどこで起こり、だれが関わっていようと変わるべきはあなた自身であり他のだれでもありません。
また、敵であれ味方であれ、あなたの中に変化を起こせる人はだれもいません。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P49
目覚めていない人は、世界を自分とは分離した存在として客観視しています。
けれども目覚めが訪れると、すべてがそれを見ている自分と関係し、「出会うものはみな自分の一部」だと分かります。
そして、今は理解していないことでも、自分という存在の中ではまだ実現に足る力がないだけで、何かしら深い結びつきがあると知っています。
だから切り捨てたりはしません。
目覚めた人は自分の人生が救いをもたらす過程だとわかっています。
人生を書き換える剪定ばさみを使って救うのです。
引用:もう君はそこにいる|ネヴィル・ゴダード P108